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空白の地図が世界を変えた

  • 執筆者の写真: 小越 建典
    小越 建典
  • 2024年1月31日
  • 読了時間: 3分

突然ですが「アメリカ」大陸の呼び名は、何に基づいているかご存知ですか?

 

イタリアの探検家で地理学者のアメリゴ・ヴェスプッチです。


アメリゴ・ヴェスプッチ
アメリゴ・ヴェスプッチ

大陸を発見したのは、クリストファー・コロンブスとされますから、「コロンビア」などと、名付けられてもおかしくありません。アメリゴ・ヴェスプッチは何をしたのか?(高校で世界史を選択した人は学んでいるはず!)

 

コロンブスがアメリカ大陸に到達したとき、彼はそれをアジア大陸だと考え、ヨーロッパの人たちもそう信じました。

しかし、アメリゴ・ヴェスプッチは、自ら大西洋を渡り、陸を探検し、それが「新大陸」だと主張したのです。

後に、ドイツの地理学者が、アメリゴの名前をとり、新大陸の地図に「アメリカ」と記し、今に至っています。

 

アメリゴ・ヴェスプッチは、「未知のものを未知」と認めた点で、とても近代的な人です。

 

アメリカが新大陸とされてい以降、ヨーロッパ人は空白の地図を描き始めたと言います。

考えてみれば、世界を表現するはずの地図に、空きスペースがあるなんて気持ち悪いもの。知っている土地や、空想上のモノや動物で埋めてしまいたくなります。

 

しかし、アメリゴ・ヴェスプッチをはじめヨーロッパの近代人は、それをしませんでした。そして、空白の真実を知り、地図を埋めるために、世界を航海し、科学技術を大きく発展させました。

もし、既知のもので埋められた地図しかなければ、世界の近代化はなかったかもしれません。蒸気機関も、電気も、ロケットも、インターネットも、生まれていなかったでしょう。

 


未知を見つめる勇気を持とう

 

アメリゴ・ヴェスプッチのエピソードは遠い昔のことですが、私たちのビジネスでも、同じようなことがありませんか?

 

人は、モノゴトを経験の枠にはめて「知っているものだ」「こんなものだろう」と思いたくなるものです。「この製品のベネフィットはこれ」「顧客のニーズはよく知っている」etc...。そのままでは、知識や経験の積み上げは限定的で、小さな世界を出ることができません。

 

しかし、アメリゴ・ヴェスプッチのように「知らない」ことを認めた瞬間に、世界は大きく広がります。新しいモノゴトを知りたくなり、調べたり、体験したりと、行動を起こします。その結果、製品の新たな用途を開発したり、ユーザーの意外な課題を発見して、新しい価値をうみだしていくのです。

 

スタートから半年足らずで、会員数日本一のフィットネスジムに成長した、ライザップ社のchocoZAPは、AIカメラでユーザーの行動をモニタリング、4000種類以上の広告をつくるなどして、徹底的に真のニーズをテストしたと言います。

彼らが、「今求められるジムはこれだ」と決めつけていたら、「ユーザーの本当のニーズは何なのか」と考えていなかったら、おそらく今の成長はなかったでしょう。

 

他にも、このようなデータドリブンなビジネスは、常識になりつつあります。しかし、どんなにデータを収集しても、解析するAIが発達しても、価値を生み出す原動力は人間の「好奇心」です。

 

空白の地図を心に、勇気を持って、ビジネスを構想していきましょう!



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