人材の「見えない価値」、図解してみた
- 小越 建典
- 3月5日
- 読了時間: 3分
更新日:3月6日

チームの仕事って、単純なタスクでは定義できないところがたくさんあります。マネージャーがどの部門に責任を持つかとか、誰がどんな順番で何をやるかとか、組織図やワークフローはあるはずですが、仕事はそれだけではありません。
職務に定義されていなくても、誰かが誰かの背中を押していたり、担当が決まっていないタスクを拾っていたり。それぞれの人材が「見えない価値」を提供し、有機的につながって、組織は回っているはずです。それを可視化すると、とてもおもしろいことになるんです。
「仕事の芽」をつくる万能スタッフ
例えば、cte.には山崎というクリエイターがいます。組版、デザイン、編集、さらには動画制作までこなすマルチタレント。そのために彼女の下には、自然とさまざまな仕事が集まります。
非定型の仕事を担うのは大変です。実際、彼女はどう思っているのか、聞いてみると「ちょっと工夫するのが楽しい」と言うんです。指示を受けた通りにやるだけでなく、自分なりの「スパイス」を加えて、細かいところでクオリティを上げる努力をしている。その積み重ねが、彼女のスキルの幅を広げているのですね。
そんな人材だからこそ、社長の藤田はアイデアを思いつくと、「山ちゃん、これどう?」と、まず山崎に相談します。無茶振りに見えることもありますが、彼女はそれに応えて、何とか形にしてしまう。出来上がったコンテンツを見て、そのまま顧客に提供できるサービスになりそうだ、とか、やり方やターゲットを変えればものになりそうなど予想外の可能性が見えてくるのです。
彼女のスキルを表層的にみると、ピリっと変化を加えつつあらゆる仕事をこなす「万能スパイスガール」。実は「見えない価値」を突き詰めていくと、「仕事の芽を生み出す」という、組織にとって非常に重要で、高度な役割を担っているのです。

才能をブーストする本部長
もう一人紹介したいのが、cte.の新規事業を担当している近藤浩司です。彼は社内のさまざまな部門を経験し、本部長に就任。そのため、よいところも悪いところも、組織と社員を深く理解しています。
彼は常に穏やかで、変わらないペースで接してくれます。本人は突拍子もないことを言うわけでもなく、ビジュアルからして「ごくふつう」を絵に描いた人のように見えます。たぶん、それがいいんです。安心して話ができます。
アイデアマンの社長を補佐し、職人肌が多い社員たちと、うまくバランスをとっています。さらに、筆者(ライター小越)のような外部スタッフとも調整し、社内にはない専門性をうまく取り入れ、さまざまなプロジェクトを回しています。
問題を未然に防ぎ、連携を円滑にして、社員が働きやすい環境を整えるマネジメント。それぞれの才能をブーストさせるのが、彼の役割です。

あなたの会社にも、こんな人材がいるのでは?
山崎や近藤のような人材は、御社にもいらっしゃるのではないでしょうか? 彼らに限らず、みんな個性を活かして、職務に定義されない役割を、見えないところで果たしています。組織において個人が提供する本質的な価値、いわば人材版の「ミッション」と言えるでしょう。
cte.では、こうした人材の個性や、職場で解決している課題、そのことで果たしている(果たしてほしい)ミッションを図解しています。本人や周囲からヒアリングしながら作成することで、多くの発見があり、とても面白い取り組みです
ただし、図解の運用には工夫が必要です。アウトプットの方法として、エッセンスを名刺に落とし込む、社内報に掲載するなど、柔軟な発想で活用したいところです。
社員が果たしている「見えない価値」を可視化したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に、最適な表現やコンテンツを考えていきましょう!
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