「AIを導入したのに、使われない」──その壁を越えるための1年間が始まりました。
- 近藤 浩司
- 7 時間前
- 読了時間: 4分
2026年2月、株式会社シーティーイーと株式会社TOMUPは、AI活用基盤「OKRA」を用いた1年間の共同検証プロジェクトをスタートしました。
この取り組みは、単なるツール導入ではありません。
テーマはとてもシンプルです。
AIは、本当に現場で使われるのか?
そして、使われ続ける状態をどう作れるのか?
この問いに、実際の業務の中で向き合っていく1年間になります。

いま、多くの企業で起きている「AI導入の現実」
私たちはこれまで、さまざまな企業とAI活用について議論してきました。
その中で見えてきたのは、技術の問題ではなく、使われ方の問題です。

例えば──
AI研修を実施しても、実務では使われない
「知っている人」だけが使い、社内に活用格差が生まれる・現場は使いたい気持ちはあるが、どの業務で使えばいいか分からない
トップダウンで導入しても、業務が人によって違いすぎて定着しない
AI推進担当を置いても、現場との間に距離ができてしまう
忙しい日常業務の中で「学んだことを試すタイミング」がない
導入しただけで、活用の正解が見えないまま止まってしまう
実際、AIを日常的に使っている社員は1〜2割程度に留まり、多くは「たまに使う」「気にはなっているが使えていない」という状態にとどまっています 。
また、AIを使えない理由は知識不足というより、自分の業務にどう当てはめればいいか分からないことが大きいという声が多く聞かれました 。
さらに、研修やマニュアルだけでは、実際に使うタイミングが分からないまま忘れられてしまうという課題も指摘されています 。
つまり、AI活用の壁は
「学んでいないこと」ではなく、
日常業務の中に入り込めていないことなのです。
OKRAが目指しているのは、“AIを使わせる”ことではない

OKRAは、AIに仕事を任せるためのツールではありません。
PC業務の流れの中で、
「今、この作業ならAIを使えるかもしれません」
と、横からそっと教えてくれる──
まるで詳しい同僚が隣にいるような環境をつくることを目的としています 。
AIを“学びに行く対象”から、
仕事の中で自然に触れる存在へ変える。
その小さな積み重ねが、組織の活用文化を変えていくと考えています。
今回のプロジェクトは「導入事例」ではなく「AI実装の記録」
株式会社シーティーイーには、テストユーザーという枠を超えて、
印刷業界におけるAI活用の“実証モデル”として参画いただきます。
この1年間では、
業務のどこにAIが入り込んだのか
現場の働き方はどう変わったのか
使われるAIと、使われないAIの違いは何か
組織文化として定着するまでに何が必要か
といった変化を、段階的に可視化していきます。
経過レポートを公開し、成功談だけでなく、試行錯誤のプロセスそのものを共有していく予定です。
来年2月、業界全体への発信へ
本プロジェクトの成果は、2027年2月の印刷業界展示会にて、
株式会社シーティーイーとTOMUPの共同講演として発表を予定しています。
ここでお伝えしたいのは、
「AIを入れたらこうなった」という話ではなく、
AI時代に、現場の仕事はどう変わり得るのか。
その現実的な答えです。
この1年間は、“未来の働き方を試す時間”
AIは、導入すれば成果が出るものではありません。
むしろ、使い方を一緒に探していくプロセスこそが本質です。
この1年間は、AIを導入する実験ではなく、AIと共に働く方法を設計する実験です。
その過程を、本メディアを通じて継続的にお届けしていきます。
ぜひ、この変化の記録を一緒に見守っていただければ幸いです。
【OKRAとは】 OKRA (Open Knowledge Real-time AI Assistance)は、日常のPC業務の中でAI活用のタイミングをリアルタイムに提示する、法人向けAI活用OSです。 PCにインストールするだけで、作業中のアプリケーションや業務の流れをもとに、「この場面ならAIが使える」という具体的な活用方法を自動で提案。特別な知識や事前学習がなくても、業務の延長線上で自然にAIを使い始めることができます。 提案内容は、手順・プロンプト・ツールの使い方をまとめた「レシピ」として提供され、実務で使うこと自体が学習となる設計。小さな成功体験を積み重ねることで、個人のスキルに依存しない、組織全体でのAI活用定着を支援します。 OKRAは、AIを“導入するためのツール”ではなく、AIが現場に根付き、継続的に活用される組織文化をつくるための基盤です。 企業のAI投資の効果を最大化し、AI時代に適応した働き方への変革を支援します。 |


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