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terra°ce lab

AIに選ばれる会社だけが生き残る。さてこれからcte.はどう進む?

  • 藤田 陽司
  • 2025年12月24日
  • 読了時間: 7分

更新日:2025年12月25日

AIに選ばれる会社だけが生き残る

── 佐藤尚之氏新著『AIに選ばれ、ファンに愛される。』を起点に、マーケティングの前提をひっくり返して考える



Marketing Is Dead!?


「これからはウェブ検索に頼ってはいけない」


デジマケ界隈のSNSで言われ始めたのは、ここ半年くらいでしょうか。

(ちなみにてらすラボはスタート以来ウェブ検索に一切頼らず、直接会って名刺交換した方にお送りするニュースレターという手段で届けているため、SEOには無頓着で進めてきました。にも関わらず直近では開封率、閲覧数ともに伸びまくっています。さらに「あの話面白かったよ」「今度○○紹介するよ」などリアルで話題に出ることも増えてきました。今年は特に皆様にご愛読頂き、てらすラボが成長できたと感じます。ありがとうございます。)


閑話休題。

「これからはウェブ検索に頼ってはいけない」

この言葉の裏には、AIが反復タスクだけでなく情緒的な仕事も難なく進めてくれ、ついにはウェブ検索すらしなくても知りたいことを教えてくれるようになった、ということがあります。その証左にGoogleも対策を即座に打ち、検索結果の手前にAIの回答を挿入するようになりました。


「ウェブ検索に頼れない」

ということは、間違いなく伝える手段つまりメディアが変わるということです。

「頑張って情報発信しているのに、刺さらない」

という悩みはこれまでSEOなどで検索上位にくるように仕込めば、「とりあえずは知ってもらえる」状態には持って来れました。あとは読んで刺さるネタを作れば興味を持って読んでもらえる、という世界線でした。


これからはAIに選ばれ、ファンに愛されることが「伝わる」こととして必須の条件となります。


『AIに選ばれ、ファンに愛される。』という、そのまんまのタイトルの書籍が今週発売になり、早速読んで感銘を受けました。


本来は今週年末最終稿ですので「本年の御礼と挨拶」を簡潔にまとめて年内最後のてらすラボとしてもよかったのですが、本書を読んでしまった後にそれは無理な話です。読後の興奮をタイムリーにまとめてお伝えしたいと思い、今年最後まで濃くお届けします。

佐藤尚之さんは相変わらず感度高く感性鋭く、これまでと変わらずファンダムについて柔らかく語ってくれています。


ファンダムに加えて今回はAIも重要なファクターとして存在しています。既にBtoCでは、受注の入り口が「人」から「AI」へ移り始めています。BtoCの動きは必ずBtoBにも影響を及ぼします。これから起こる変化は、制作BPOや人材派遣を行う弊社cte.のような会社でも、大きな影響が出ることは容易に想像できます。

年末最終稿は、cte.をモルモットにして、AIに選ばれ、ファンに愛されるにはどうすればよいかを考えます。


ちょい長めですが年末年始のおともに、お付き合いください。



「世界一賢い生活者」で世界があふれるとき、これまでのマーケティングは崩れ去る


「世界一賢い生活者」と聞くと、なんとも近づきがたいセレブなお方をイメージしてしまいますが、この本で佐藤尚之さんが表現する「世界一賢い生活者」とは、実は私たち自身のことです。


「生活者が勉強して賢くなる」という話ではありません。 生活者の隣にAIが常駐することで、生活者が“世界一賢く見える”状態になる、という意味です。


✓ 生活者は“自分で比較検討”しなくなる(AIがやる)

✓ 生活者は“広告の主張”をそのまま信じなくなる(AIが裏取りする)

✓ 生活者は“最適解”をAIに聞く(友人よりAIに相談する)


企業が認知を取り、興味を作り、説得して買ってもらう前提で組み上げてきたマーケティングの型は、根本から揺らぎます。 もっと直球で言うなら、

“人に刺さる”より先に、“AIを通過する”ことが必須になる。

ここが恐ろしく、同時に面白いポイントです。佐藤さんはこの世界一賢い生活者とのビジネスをBtoAwCとしています(wはwith)。



「AIに選ばれる」×「ファンに愛される」の二軸へ


本書は、AI時代の勝ち筋を大きく2つに整理します。


1)AIルート:AIに“推薦される”ための道

AIが提案するときに重視するのは、派手さではなく信頼性と妥当性です。 言い換えると、「それっぽい言い回し」ではなく、根拠と整合性が問われる。

2)ファンルート:ファンに“指名され続ける”ための道

もうひとつが、ファンに愛される道。 ここで言うファンはフォロワー数の話ではなく、 “この会社に頼みたい”が継続する関係のことです。

そして重要なのは、どちらか一方ではなく、

AIに見つけられ、選ばれ、体験で満足し、ファンが増え、さらにAIにも強くなる… この循環を回せる会社が強くなる、これがこれからの現実です。



AIルートの核心は「信頼の設計図」を作ること


SEO的感覚で言うと、AIルートはこうまとめられます。

“営業トーク的な言葉選び”ではなく、“信頼のデータ構造”が必要。

AIが拾いやすい会社は、情報が「点」ではなく「構造」になっています。事例が単なる成果自慢ではなく、「その事例を再現できる条件は何か?」まで入っている。

「AIに読まれる信頼資産」を、自社ウェブサイトやSNSにどう表現するか?


  • 実績を“構造化”する ただ案件を紹介するのではなく、業界/課題/体制/期間/成果、そして再現条件を明記

  • 専門性の明文化 誰が、何を、どこまでできるかを明らかにする(できないことも含めて)

  • プロセスの透明化 見積作成時の積算の考え方、進行設計や品質基準の見える化、守秘義務・セキュリティの現状

  • 第三者視点での評価 推薦文、レビュー、監修など第三者的視点で自社の取り組みを評価しお墨付きをもらう


これらが整うと、AIに読まれる信頼資産となります。 逆に、これらが曖昧な会社は、AIに読まれるが、AIは推薦に対しリスクのフラグを立てます。

つまり「読んでもらう」以前に、“AI推薦として成立する状態を作る”ことが、AIルートの第一歩になります。



ファンルートのカギはプロセスにある?


ファンルートについてはまだ通読~咀嚼できていない部分もあり、若干粗い解像度のままcte.に、つまり自分事に置き換え、話します。

ファンに認められている証として最終的に残るのは、やはり“一緒に仕事をしたい会社”であること。


cte.の実業務である制作や人材サービスの世界では、スペック比較はすぐに限界が来ます。

品質は良くて当たり前。もちろん、cte.の強みとして成果物でも高品質の感動を生んでいく自信はありますが、ファンルートで重要なのは、成果までのプロセスにこそ感動していただくことだと思います。cte.社内でも常日頃から「プロセスで感動していただくにはどうすればいいのか」を議論し実行しています。


「一緒に仕事をしたい会社」とされる理由は以下の通り考えられます。


✓ (クライアント視点での)”弊社”事情を理解してくれる

✓ 目的から整理してくれる

✓ 問題が起きても逃げない

✓ 一緒に前へ進める


当たり前といえば当たり前ですが、長年cte.が目指している強みは、まさにここにあるはず。 現場が混乱し、仕様が幾度も揺れ、迫る納期、関係者によって異なる温度差。 「それでも進める」ための知恵と体力を持つ。

だからこそ、ファンルートを育てるとは、


✓ “相談のしやすさ”を設計し

✓ “共創の場”を持ち

✓ “任せたい”が増える体験を提供し続ける

ことになります。



踏まえて、ここからcte.はどう進む?


「制作をただこなして仕事が膨らむ会社」から、「期待を集め、プロセスで感動し、成果で喜んでいただく会社」へ。 業務設計で仕事の見える化を行い、

AI活用提案で顧客利益を勇気持って進める。


そして現場も、まるで四輪駆動のように連動し、前に進める会社。

「作業」ではなく「意思決定と推進を支える」。


cte.は長年現場で信頼をコツコツと積み上げてきた会社。 だからこそ、AI時代は追い風になり得ると考えます。 必要なのは、その信頼を“見える化”し、“構造化”し、そして“物語”として語れるようにすること。


これが、AI時代に“推薦され、指名される”cte.の形です。

皆さんも、佐藤尚之さんの新刊「AIに選ばれ、ファンに愛される。」をぜひ読んで、考えてみてはいかがでしょう?



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