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縦割りから横連携へ~「日本大学」という可能性

  • 藤田 陽司
  • 10月22日
  • 読了時間: 4分

更新日:10月29日


可能性

「日本大学」という可能性


「日本大学」といえば、どんなことを思い浮かべますか?


✓卒業生がとにかく多い。石を投げればなんとやら。

✓学部によって人の個性が全く違うよね。芸術学部や理工学部とか。

✓ちょっと前、色々と不祥事があったよね、どうなってるの?


…そんなところですかね。

やたら卒業生が多い…確かに。日本一のマンモス校だけあって、本当に多いです、卒業生。老若男女問わず。私もその一人です。

学部も多く、横の繋がりがほとんどないので学部ごとに生まれた個性が固定化される傾向にはあります。

それ故に、なのかはわかりませんが、権力の集中やコンプラ意識の欠如みたいなのもあったのかもしれません。林理事長がんばれ。


…そもそも何故、藤田は唐突に日大の話をしているのか?

もう一年前になりますか、あるきっかけがあり「日大校友会」に入会しました。これまでに絶対に知り合うことのなかったタイプの先輩・後輩と知り合うことができ、その新たな繋がりに、新鮮な刺激を受けています。


同時に、日大そのものの歴史にもかなり興味が湧いてきました。日大設立のきっかけ、設立後マンモス校への道に舵を切ったのはなぜか…など、意外と面白いその歴史。松下村塾との直接の関わりもあったりするので、吉田松陰はじめ幕末の志士がお好きな方、ぜひお話ししましょう。 歴史以外にも、興味を持って調べてみると、日本大学には何か新しい可能性があるんじゃないか、と感じているのです。



「大きさ」は、もう一度価値になる


全国に16学部86学科を有し、10万人近くの現役学生数、約128万人の卒業生。 これほどの母体を持つ大学は、実は世界的にも稀なのです。 まあ、「大きいこと」それ自体も、現代ではリスクであることのようにも思えます。大きいと、何をするにも動きが遅くなり新しいことができないのでは?不祥事がいざ起こった際の影響もその人数分、大きいのも確か。


だけども、社会が分断し、個が孤立するこの時代において、この「大きさ」こそが再び価値になると私は考えます。ただしその価値を顕在化するには、日大が自身の縦割り主義を意識的に排し、横連携主義にもっと舵を切っていく必要があります。それができてはじめて大きさが価値になります。


日大の多様性、そこから生まれる偶然の出会い、そして共に学び合う場に集える価値。 ビジネス、芸術、スポーツ、地域、政治――あらゆる分野に卒業生が存在し、そのネットワークが日本社会の縮図のように広がっています。 この多様性・偶然性を再編集し、互いを結び直すことができれば、卒業生ネットワークで社会そのものを動かすことができると考えています。



学問からビジネスへの流れをより大きなものに


日本大学をはじめとする大学のこれからの存在意義は、知を生み出すことにとどまりません。 生み出した知を社会に放流した時、ビジネスへと還流させる流れを持つことが、これからの大学には求められます。 AIやDX、環境問題、地域再生――どのテーマもそれ単体の専門学問では解けない複雑さを持っています。 横連携を実現した日大なら、その大きな役割を果たせるのではないか、と考えます。文系・理系・芸術系がすべてそろう「知の総合商社」こそ日大だけの特性なのです。


これらの学部横断の横連携を、社会実装型のプロジェクトに活かして、いずれは大規模に機能させる。たとえば経済学部の学生が、理工学部と連携して地域の再生エネルギー事業を設計し、芸術学部がそのブランドデザインを手掛ける――。 そんな「日大経済圏モデル」が社会に出てくることで、不祥事で一旦地に落ちた日大のイメージを更新できるのではないでしょうか。



校友の力を、社会の力へ


日本大学の可能性は、卒業生の中にこそあると思っています。 企業経営者、公務員、医師、クリエイター、アスリート……。 それぞれが社会の一線で活躍しているにもかかわらず、そのネットワークが有機的に繋がる機会はまだまだ多くはありません。


もしこの“校友エコシステム”をリアル/オンライン双方で結べたら、どうなるでしょうか? 地域を超えて、世代を超えて、在学生ともつながる「共創の場」が生まれます。 日大は「教育の場」としてだけでなく、「社会を動かす知的共同体」へと進化できます。日大を取り巻く状況が少子化や不祥事などで外部・内部環境ともに不確実である今こそ、進化のチャンスと言えるでしょう。



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