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terra°ce lab

誰もが挑戦できる社会をつくる

  • 藤田 陽司
  • 8月27日
  • 読了時間: 4分

更新日:8月29日

挑戦

ライバー事務所「KIRINZ」と出会ったのは2024年11月。   

ライバーというとcte.の事業とは縁遠いものと勝手に思っていました。

これが全くの思い違いで、特にKIRINZの取り組みは、cte.のクライアントが新しい扉を開けるきっかけとなるような事業を展開していました。

KIRINZという会社の歴史とともに、その可能性を追います。



はじまりは、大学ミスコンから


「女子大生に宣伝させたいもの、ないですか?」 2011年、ミスコンサークルをルーツとした学生ベンチャーが、ひっそりとスタートした。

スポンサー周りも、テレアポ営業も、すべて自分たちで行った。動き続ける日々が始まった。


休みなく仲間と働き続ける毎日。

それが一気に動いたのはコロナ禍だった。

中国の企業から「ミスコンをライブ配信したい」という話が舞い込む。なんと、その依頼は過去最高の協賛金。

当時、日本におけるライブ配信といえばツイキャスやニコ生程度。素人が配信でスポットライトを浴びる文化はまだなかった。


「やってみよう」と舵を切った瞬間、これまでの世界は一変した。

「国内のライブ配信アプリからも、『協賛金払うからうちでもやってほしい』と言われ、驚きと同時に『これだ』と確信しました」


そこからは全社員でライブ配信にフルベット。

年間100本以上のイベント運営、マネジメントやアンバサダー活動、お酒やクラフトビールのPRまで、活動の幅は一気に広がった。

ライブ配信者はサークルの学生、高校生からママ世代まで。

タレント事務所とのつながりも増え、イベント丸ごとの運営も手掛けるようになった。


「人を送り込むこともあれば、逆に受け入れることもある。広告、座談会、運営まで“一気通貫でやれますよ”というのが強みです」


ミクチャとの提携でオーディション企画も本格化。

ユーザーからの投げ銭が少ないイベントは赤字になるリスクもあるが、フルベットしたからにはオーディションに勝ち抜いたライバーのため、もちろん商品提供企業のため、雑誌掲載や交通広告、カメラマン取材までも実現している。



誰もが立てる登竜門として


ライブ配信の投げ銭文化は、実は日本はドバイと並び、世界でトップクラスなのである。

中には1回の配信で5,000万円、わずか5日で9億円が動くこともある。

驚くべくは、それが有名人でない、歌が特別上手いわけでもない一般人たちによって成し遂げられていることだ。


「口がうまい、コミュニケーションがうまい、それだけで人の心を動かせるんです。株や仮想通貨と似た“熱狂の積み上がり”がある」


ただし、KIRINZという企業の存在理由は億単位の札束ゲームではない。

「健全にやれば健全に続く。そうありたいと思っています。

誰もが夢を追いかけ、挑戦できて、それをたくさんの人が見てくれる。


そんな想いが積み重なって

“私の夢が叶った”

と笑う人がいる。


その瞬間が、KIRINZの目的であり存在理由であり、すべての原動力です」

特に雑誌とのコラボは人気で、女性誌「Ray」との企画も進行中。

「雑誌はブランドであり、憧れ。

その憧れを持ち続けてくれる人たちを応援したいんです」

という。


14年前、学生の挑戦から始まった小さな舞台は、今や憧れと応援の集まる一大事業となった。 一般の素人がスポットライトを浴びるその瞬間は、今日も日本のどこかで生まれている。



…ということで、ドキュメンタリータッチでお届けしたKIRINZさんの熱いぱーぱすてらす。

実は、cte.で販売している「浄酎」のアンバサダーコンテストを2025年初からKIRINZさんと仕込んでおり、

コンテストに入賞したライバー「めろ」さんと浄酎のポスターが7月、恵比寿駅を彩りました。


「お酒は取りやすいテーマ。お酒好きのライバーさんも多く、浄酎のような案件は、実はKIRINZとしても積極的に取り扱いたい商品です」


雑誌についても、積極的にタイアップしていきたいとのこと。

今は雑誌そのものが収益源となりにくい(むしろ単体では赤字となるケースも多い)ため、出版社としても今後を思い悩むことも多いかと思います。


しかし雑誌のブランド力は、業界の外からは相当に強力であることは事実。(もちろんその雑誌によりブランド力は大きく違いますが)


女性誌が分かりやすいですがそれだけでなく、先日記事にした「BRUTUS」に代表されるサブカル誌、専門誌、スポーツ誌などはそのブランドを如何に活用していくかがビジネスにおいて非常に重要で、

ユーザーと直接つながれるライバーイベントなどはブランド力を実感できるその最たるコンテンツかと思います。


cte.としても、今後もKIRINZさんと共同で仕掛けていきます。


株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

詳しくはこちらまで。

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