成し遂げるって、すごい
- 藤田 陽司
- 10月15日
- 読了時間: 3分

本気だったあのひとこと
————————「町田でニクオンをやりたい」
この言葉を聞いたのは昨年のこと。
ニクオン(錦糸町)2024、矢井田瞳のステージが終わったあたりのタイミングだっただろうか。
つぶやいたのは、株式会社アシスト代表の西川心ニ氏。
ただの冗談と受け取ることもできたが、この言葉が自分の頭から消えることはなかった。
そして一年後、ニクオン町田BASEを実現した西川氏。
大企業から地元の企業、個人まで、初年度からたくさんの支援を受け、町田ではこれまであまり例のない、規模の大きなフェスとなった。
ニクオンとは… 株式会社トーキョーアートが中心となって毎年5月、錦糸公園にて開催している墨田地域活性の無料音楽イベント。無料の割には豪華アーティストを招聘することが毎年話題となり、2025年には佐藤竹善、山下久美子、大澤誉志幸らが出演しています。 責任者の山田なおた氏は一環して「子どもが誇りに思える社会」を創る、これを目指してこういった音楽イベントを開催しています。そんなミッションのもとに作られるイベントだから、他のフェスに比べ日常、身の回りが平和であることを自然と感謝できるような幸福感にあふれ、かつ音楽を思う存分浴びることができる稀有なイベントです。 私藤田も2023年開催でステージ裏のアーティストたちのアテンドをお手伝いしてから、何かとニクオンに関わらせてもらってます。 |
動いた人にしか、見えない景色がある
誰に頼まれたわけでもない。
町田の人々が、平和に音楽と料理を楽しんでいる姿を見たい、それを自分がやりたいという想いだけで進んできた。
途中でやめても、誰も文句は言わない。
が、錦糸町で体験したあのニクオンの感動、その熱は冷めなかった。
やり通すこと、それは大変だったに違いない。
————————「町田でニクオンをやりたい」
言うだけなら誰にでもできる。
実際に動いてみることも、ちょっとやる気のある人ならできる。
でも動いてみて、「行政の縦割りの壁にぶちあたって」とか「スケジュールが合わなくて」とか「バンド演奏が禁止されていて」 「お酒の販売が禁止されていて」 「自社事業が忙しく、イベントどころではなくなって」などありとあらゆる「できない理由」があることに気づく。
どの言い訳を使ってもいい。
やめることを誰も止めはしない。
その思考を寄せ付けず、しっかりと開催までこぎつけてしまう。しかも決意から1年間という短時間で実現させてしまった、こういう人はなかなか稀有。
やり通すことの尊さを西川氏、そしてアシストの社員の皆さん、
そしてバックアップしたトーキョーアートさんは体現してくれたのです。
あなたの挑戦が誰かの挑戦につながる
挑戦とは、勇気を奮い立たせることではなく「毎日の行動の習慣」であること。
目の前に壁があっても、笑って前に進む。
進まないという手をハナから用意してないから。
動いた人、実行した人の見る景色はそこで変わる。
ニクオン町田BASEは、単なるフェスではなかった。
それは、「挑戦する人が街を元気にする」ことを証明した日だった。
今日もまた、私たちは選べる。
止まるか、動くか。
止まっても誰も文句は言わない。
八方塞がりな状況もあるだろう。
それでも止めずに、今日も一歩動く。
そんなあなたの一歩が、誰かの挑戦になるかもしれない。
————————「町田でニクオンをやりたい」
独り言のようなこの一言から始まり、会場探しの下見なども同行し、段々とニクオン町田BASEが開催されるその進捗を間近で見届けることができたのは、感慨深いものがあります。
その初期衝動を忘れずにイベントを成功させた西川さん、素晴らしいフェスを、素晴らしいストーリーをありがとうございます。
株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。
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