見えない未来を、創る仕事
- 藤田 陽司
- 1 日前
- 読了時間: 6分
50代の大台に乗った経営者が、最初に考えるべき経営課題かもしれない
御社の社長、あるいはこの記事をお読みの経営者ご自身は、今おいくつでしょうか。
そして、あと何年、現役で会社経営を続けられそうでしょうか。
私、藤田ももうすぐ53歳。50代半ばに差しかかろうとしています。
だからこそ、少し年上の先輩経営者の方々が、「どう引退するか」「誰に、どのように会社を引き継いでもらうか」を考え始めていることを、ごく自然なことだと感じます。
経営者にとって、年齢とともに必ず向き合わなければならないテーマのひとつです。
私は、経営者が50代になったとき、最初に考えるべきことのひとつが事業承継だと思っています。
私自身が経験してきたこと
創業者である故・井上康氏から、私がシーティーイーを承継を始めたタイミングは2005年から2006年頃でした。
当時、井上はすでに60代半ばでした。
振り返ると、井上はその10年前である50代の頃から事業承継を意識し、行動を始めていたようです。
いくつかの選択肢を模索し、その先に、約10年後に実際の承継が実現したということです。
井上のように承継先を血縁関係だけに限定せず、広く可能性を持ちながら決めていく場合、思い立ってから実際の承継まで10年前後かかることは、決して珍しい話ではありません。
だからこそ、事業承継については、早すぎるということがほとんどないのだと思います。
ここ最近、相談が増えました
特に同業他社の方々から、事業承継に関する相談をいただくことが増えています。
「シーティーイーの場合、引き継ぐときに藤田さんとしてはどういう思いだったのか」
「父親の会社を、そろそろ自分が引継ぎをしなければと思っているが、どうやって切り出せばよいか」
「うちの会社と連携しながら、承継を前提に動けないか」
相談の内容はさまざまです。
けれど、どの相談にも共通しているのは、単なる制度や手続きの話ではなく、会社の未来をどう考えるかという問いがあることです。
これまでの私は、それらご相談に対して、十分に明確な答えを持ち合わせていませんでした。
経験としてお話しできることはあっても、体系立てて支援する準備はまだ足りていなかった。そのため、せっかく相談してくださった方に、少し物足りない思いをさせてしまったのではないかと感じることもありました。
あらためて学んだ「事業承継」
そうしたご相談にきちんと応えていくために、この数か月、私は事業承継センターで事業承継を体系的に学び、事業承継士の資格を取得しました。
これを機に、シーティーイーとして事業承継コンサルティング事業を始めます。
もちろん、まだ駆け出しです。体制や実績が、十分に揃っているわけではありません。
ただその分、机上の理論だけではなく、経営の現実に寄り添いながら、御社の状況に応じて一緒に整理していくことはできると思っています。
完成された答えを一方的に示すというより、ご相談を聞きながら、必要に応じて専門家とも連携し、現実的な道筋を一緒につくっていく。そんな伴走型の支援を目指しています。
「まだ先の話」と思っているうちに、選択肢は減っていく
事業承継の話をすると、よくこんな声を耳にします。
「まだ元気だから、もう少し先でいい」
「後継者が決まっていないから、考えようがない」
「M&Aまで考えているわけではない」
「そもそも、誰に相談すればいいのかわからない」
どれも、ごもっともだと思います。
ですが実際には、事業承継とは“最後の局面で考える話”ではありません。
むしろ、会社のこれからを整理し、誰に何をどうつないでいくかを考える、経営そのもののテーマです。
売上や利益の課題と同じように、いや、ある意味ではそれ以上に、「次へどうつなぐか」という課題は、どの会社にも必ずどこかのタイミングで訪れます。
そしてその時期は、多くの場合、思っているより早くやってきます。
長年積み上げてきた取引先との信頼。
ベテランの頭の中にある判断基準。
社長や現場責任者の経験則。
言葉になっていない段取りや勘どころ。
そして、「この会社らしさ」としか言いようのない仕事の質。
こうしたものが、会社の競争力を支えています。
その一方で、こうした強みは属人化しやすく、承継の場面では見えにくい資産にもなります。
技術・信頼・現場力が会社の価値を支えている業界ほど、事業承継を早めに考える意味が大きいと感じています。
私たちが目指す事業承継コンサルティング
私たちが目指すのは、単に「株をどうする」「税金をどうする」といった支援だけではありません。
もちろん、それらは重要ですので専門家と連携して進めます。
その前に必要なのは、もっと根本的な整理整頓です。
自社の強みは何か。
誰が何を担っているのか。
どこが属人化しているのか。
後継者候補は誰か。
親族承継、社員承継、第三者承継、それぞれどんな可能性があるのか。
今、何から手をつけるべきなのか。
こうしたことを、一つずつ見える化していく。
それが、私たちが提供したい価値です。
結論を急ぐのではなく、まず全体像を整理する。
そこから、必要な専門家につなぎ、必要な打ち手を一緒に組み立てていく。
そんな入口の支援こそ、多くの中小企業にとって本当に必要なのではないかと考えています。
てらすラボ読者の方へ
事業承継は、「すべてが決まってから相談するもの」ではありません。
むしろ、何も決まっていない段階だからこそ、相談する価値があります。
「うちはまだ後継者が決まっていない」
「親族に継がせるか、社員に託すか迷っている」
「M&Aまでは考えていないが、選択肢として知っておきたい」
「まずは自社の課題を整理したい」
そんな段階でも大丈夫です。
私自身の経験、事業承継士として学んだ知見、そして必要に応じた専門家との連携を通じて、今の御社にとって何が現実的な選択肢なのか、一緒に整理するところから始められればと思います。
最後に
事業承継は、会社を次世代へつなぐために避けては通れないことです。
そして、それは単に株式や財産を渡すことではなく、
会社の強み、信頼、仕事のやり方、理念、そして未来への意思を、次へ手渡していくことでもあります。
だからこそ、事業承継は「いつか考える話」ではなく、経営者が元気なうちに、選択肢のあるうちに考え始めるべきテーマなのだと思います。
「まだ早いかもしれない」ではなく、
「今ならまだ選べる」と考える。
その第一歩として、シーティーイーに相談してみようか。
そう思っていただけたなら、とてもうれしく思います。
※私が事業承継士となった経緯や、このテーマにどう向き合おうとしているかを、別途noteにも書きました。ご関心のある方は、そちらも後ほどお読みいただければ幸いです。
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