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日本酒は、日本の宝

  • 藤田 陽司
  • 14 時間前
  • 読了時間: 8分

唎酒師として私が日本酒を提供する際には、その答えとして「趣味が高じて…」と話すこともあります。そもそものきっかけとして、日本酒の味を好きになり、伝統的な酒造りの世界や酒蔵の雰囲気にも惹かれているという点においては、趣味が高じているとも言えます。もちろんそれ以外の理由があっての事業化なのですが、これまであまり語ってきませんでした。

“なぜ、シーティーイーが日本酒を事業にしているのか?”

最近、割と問われることも増えてきたので、書いておきたく。お手隙の際にぜひご一読ください。



日本酒は、地方創生そのもの


日本酒の世界につながりを持とうとしたのは、私たちなりに明確な思いがあります。

日本酒は、単なる飲み物ではありません。 その土地の水、米、気候、文化、歴史、人の営みが詰まった、まさに地域の結晶です。


全国各地にあまた存在する酒蔵には、その土地に在る理由が明確に有り、その土地ならではの物語の中心に酒蔵は在ります。 受け継がれてきた技術、地域に根ざした考え方、食文化との関係、地元の人たちの誇り。 日本酒には、日本の各地域の魅力が凝縮されています。


だからこそ日本酒に関わることは、単に商品を扱うことではなく、地域の価値を掘り起こし、光を当て、都市や次世代に向けて届けることでもあります。 私たちはそこに地方創生の可能性を見い出し、事業として日本酒の可能性を見い出しています。


地域に埋もれている様々な価値を見つけ、伝え、次の世代へつないでいくこと。 そして、人と人、つくり手と飲み手、地域と都市、過去と未来のあいだにあるコミュニケーションのギャップを埋めること、これはまさにシーティーイーのパーパスであり、パーパスを体現するメディア「てらすラボ」が取り上げるべきテーマであると感じています。


私たちはこれまで、印刷・制作・編集・情報整理といった仕事を通じて、さまざまな「伝わらない」を「伝わる」に変える役割を担ってきました。 その延長線上に、地方の食文化を伝えたい、というテーマがあり、日本酒がその大きな割合を占めています。

まだ十分に伝わっていない価値がたくさんある日本酒。 シーティーイーは、その価値を見つけ、伝わる形に編集し、世の中へ届けていくことに意味があり、企業としての存在価値もあると考えています。



歴史を守り、次世代へ継いでいくために


日本酒には長い歴史があります。 蔵ごとに受け継がれてきた製法、地域ごとに育まれてきた味わい、季節や行事とともにある飲酒文化。 それらは、日本の暮らしや精神性とも深く結びついています。


しかし今、その継承は決して当たり前ではありません。 担い手不足、後継者問題、市場の変化、情報発信力の差。 良いものを持っていても、それが十分に伝わらず、次へつながらないケースも少なくありません。


私たちは、日本酒に関わることで、単に“売る”ことだけを考えているのではありません。 その背景にある歴史や価値を理解し、守り、次世代へ継いでいくことにも関わっていきたいと考えています。


文化は、ただ保存するだけでは残りません。 理解され、共感され、必要とされてはじめて、未来へ続いていきます。 だからこそ、伝える仕事が必要です。 シーティーイーは、その部分で役割を果たせる会社でありたいと思っています。



地方創生、文化継承、伝える力”を通じた新たな挑戦


私たちは長年、印刷・出版・制作・編集の領域で仕事をしてきました。 その中で一貫して向き合ってきたのは、「情報をどう伝えるか」という問いです。


世の中には、価値があるのにうまく伝わっていないものが数多くあります。 つくり手の思いが届かない。 専門的すぎて一般の人に伝わらない。 いい商品なのに魅力が言語化されていない。 そうしたコミュニケーションのギャップは、さまざまな場面で起きています。

日本酒もそういったコミュニケーションのギャップがある、そう感じています。


造り手には、強い思いと技術がある。 それは飲み手にどの程度届くべきか、届いているか。

日本酒初心者は、「美味しいと聞いたけど、どれを飲んでみるのが良い?」と感じていて、興味があっても入り方がわからない。 地域の価値が都市の生活者にうまく翻訳されていない。 こうしたギャップを埋めることこそ、シーティーイーが社会の中で果たすべき役割の一つだと考えています。


私たちは、ただ情報を並べるのではなく、相手に届く形へ編集し、伝わる言葉に変え、つながりを生み出すことを大切にしてきました。 日本酒に関わることは、まさにその力を活かせる領域です。


そんな背景があり、まずは私個人が国際唎酒師として日本酒に向き合い、学びと実践を重ねていこうと考えたわけです。


日本酒は、知れば知るほど奥深い世界です。 一方で、その魅力が十分に届いていないもどかしさもあります。 シーティーイーがもともと持っていた“伝える力”を活かし、日本酒という文化を伝えていきたいと考えています。



今後の取り組みについて


以上を踏まえ、私たちシーティーイーが日本酒を中心においたときにできること、4つあると考えています。



❶出版──日本酒の魅力を、最初の一歩から伝える


先日noteに書きましたが、シーティーイーは出版コードを再取得し、現在、初心者向けの日本酒本の出版を進めており、現在制作進行中です。


この本は、詳しい人のための専門書ではなく、これから日本酒を楽しみたい人に向けた、面白くてわかりやすく、日常に応用できる一冊です。 難しいことを難しいまま伝えるのではなく、最初の一歩をやさしく支え、日本酒とともに楽しい時間を過ごしてほしい。 これを実現するには編集のノウハウが必要で、都度プロフェッショナルをアサインできる、このマッチングプラットフォームを構築していることこそ、私たちの強みだと考えています。


価値ある知識や文化を、必要な人へ届く形にするという、私たちの仕事の本質そのものです。 今後も、日本酒をはじめとしたさまざまなテーマで、「知ることが面白くなる本」「文化との距離が縮まる本」を生み出していきたいと考えています。



❷事業承継──蔵や事業の“続く仕組み”にも関わる


日本酒業界には、後継者不足や経営継承の課題があります。 これは酒蔵に限らず、地域産業全体に共通するテーマでもあります。


シーティーイーは今後、事業承継の観点からも日本酒や関連事業に関わっていきたいと考えています。 良いものをつくっていても、継ぐ人がいない。 技術や信頼はあるのに、次の世代につながらない。 そのような状況を放置すれば、文化も産業も失われてしまいます。


私たちは、単に情報発信を担うだけでなく、必要に応じて事業承継の視点も交えながら、価値ある事業が次へ続いていくための支援にも取り組んでいきます。 歴史を守るとは、過去を美化することではなく、未来へ続く形をつくることだと考えています。



❸日本酒のインフルエンサーをもっと身近に──人の力で、現場を支える


シーティーイーは人材事業にも取り組んでいます。 今後はその強みを活かし、日本酒に関わる方を必要としている場に紹介するという形でも業界に貢献していきたいと考えています。


日本酒には、製造、販売、接客、広報、イベント運営、販促物制作など、実に多様な仕事があります。 しかし、現場では慢性的な人手不足や、専門性を理解した人材の不足に悩むケースも少なくありません。


そこで私たちは、業界理解を持ち、価値を正しく伝えられる人材をつなぐことで、現場の力になりたいと考えています。 単なる人手の補充ではなく、文化や商品の背景を理解し、伝えることができる人材がいることで、現場の価値はより高まります。

“人を送る”のではなく、“価値を理解して支えられる人をつなぐ”。 それが、シーティーイーらしい人材支援のあり方です。



❹プロモーション支援──つくり手の魅力を、伝わる形にする


良い酒があっても、その魅力が伝わらなければ選ばれません。 どれほど素晴らしい思いや歴史があっても、言葉になっていなければ届きません。

シーティーイーは、長年培ってきた編集・制作・デザイン・発信の力を活かし、日本酒に関わるプロモーション支援にも力を入れていきます。


たとえば、 蔵のストーリーを知り、集めること。 販促物やWebサイトを整えること。 イベントや出版を通じて接点をつくること。 初心者にも伝わる言葉で価値を翻訳すること。 そうした一つひとつが、プロモーションの本質だと考えています。

私たちが支援したいのは、見た目だけを整える広報ではありません。 本来持っている価値を、正しく、魅力的に、届く形で社会へ出していくことです。 その役割は、日本酒の世界でも確実に必要とされていると感じています。


そこに伝えたい価値がある。私たちシーティーイーには、伝える術があります。

今後の取り組みは多岐にわたりますが、根底にあるのは一つです。

価値あるものを、次の人へ、次の時代へ、きちんと届けること。 地域の魅力・歴史を映し、人をつなぎ、未来へ継ぐべき文化。 私たちはその価値を信じ、「関わりしろ」を広げていきます。

日本酒を通じて見えてくる地域の価値、人の思い、文化の力を、より多くの方に届けていければと思います。


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