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  • 藤田陽司

悪役のぱーぱすとは

パーパスについて最も多くいただく質問、それは

「ミッションと何が違うの?」

です。 「パーパス経営」の著書である名和高司先生は、 ミッションは「使命」であり外発的な理念、パーパスは「志」であり内発的な理念だと定義しています。 この違いを示す良い事例として、 ぼくはよくショッカーを例に挙げます。

今回は「ショッカーのパーパス、ミッション、ビジョン、バリュー」についてお話しをします。 ショッカーは御存知ですか? はい、仮面ライダーの宿敵、悪の組織ショッカーです。 今日はショッカーのパーパスを話したいのですが、その前に皆さんにパラダイムシフトをしていただきます。 ショッカーに対する幾つかの誤解を解きたいのです。 実は来年公開予定の「シン・仮面ライダー」におけるショッカーは、以下の頭文字からとられた組織名となっております。 Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling

略してSHOCKER。 直訳すると、 「計算機的知識を組み込んだ改造による持続可能な幸福の組織化」 …難しすぎるので意訳すると、ショッカーの組織名に込められた意味は、 「ヘルステックを通じて人生100年時代に生きる人々を豊かにする会社」 ということで遠からずなのではないでしょうか。 「ショッカーって、意外といい人たちじゃないのか?」 って思いませんか? 私たちはあくまで「仮面ライダー」という勧善懲悪ストーリー(に加えてひねりもあるのが本作の魅力なのですが)にバイアスされていて、ショッカーを一つの側面でしか評価していなかったことは確かです。 「改造」「人造人間」もストーリーでは極悪の技術のように書かれていますが、捉え方によってはアシストロボティクスウェアラブルデバイスによる人間の生産性向上を目指したものなのかもしれません。 つまり、

「ショッカーは悪の秘密結社と言われているが、それはライダー側からの一方的な決めつけであり、実は『悪』でも『秘密』でもない」 ということが言えるのではないでしょうか?

ライダーはもしかすると本来アシストロボティクスを施されるはずだったが途中で逃げ出し、その恨みをショッカーにぶつけているのかもしれません。(ファンの方ごめんなさい) ショッカーという組織を株式会社とするなら、 主たる事業はアシストロボティクス、ウェアラブルデバイスを進化させたヘルステックで世の中を変えようとしている新進気鋭のベンチャー企業といえるでしょう。 そんなショッカーのミッション(社会で実現したいこと)は

あくまでも

「世界征服」(使命であり外発的)

となってしまいます。 次にビジョンです。 ビジョンはミッションが実現した状態と定義されます。 世界征服を実現してどのような世界を作りたいのか? を考えたときに、おそらくショッカーは、

「世界が一つの政府となり、平和な地球を実現したい」

と考えているのかもしれません。

となるとバリュー(価値観、どのような方法でやるか、何をやらないか)は

「改造人間を増やすことで、多くの人々を幸せにする」

ということになるでしょう。 以上を踏まえつつ、ショッカーのパーパスを考えてみます。 ショッカーのパーパス(自分たちの存在意義)は、 世界統一政府を打ち立て、人々の100年人生を生きやすくしていくということで、

「平和で幸せな人類社会をつくる」(志であり内発的)

と(勝手ですが)させていただきます。 ミッションは使命 パーパスは志 という違い、お分かりいただけたでしょうか。


 

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