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  • 藤田 陽司

タニタが板橋でロックフェスを行う理由

タニタ食堂で有名なタニタは、パーパス経営の文脈では意外なくらい名前が出てきませんが、間違いなく日本でも有数のパーパス経営を実践している企業と言えるでしょう。 タニタは、健康で豊かな社会を実現するための「健康経営」を提唱しています。健康経営は、社員の健康管理や健康増進を通じて企業の業績向上や社会貢献を目指すものであり、タニタが事業を展開する上での重要なパーパスとなっています。

また、タニタは、食と健康に関する研究や啓蒙活動、食育の推進など、社会的な責任を果たすための取り組みも行っています。これらの取り組みは、タニタがパーパス経営を行っていることの表れであり、企業価値の向上にもつながると考えられます。

タニタの取り組み

そんなタニタが、板橋でロックフェスを行います。 近年企業タイアップでロックフェスが行われることが少しずつ増えてきました。 アパレル企業のniko and…は2018年よりお台場で「UNI9UE PARK」を開催しています。 ロックフェスに協賛する企業は第1回フジロックより存在するわけですが、主催もしくは共催社として企画する例はこれまであまりありませんでした。 背景には音楽業界のCDなどパッケージ販売市場が崩れイベント市場として成長を始めていることや、ロックが健康的なライフスタイルを想起させるコンテンツとして生まれ変わってきており、企業のブランドイメージ向上やPR効果の獲得、ターゲット層へのアピールなどが考えられます。また、イベントを通じて若い世代との交流を深め、若年層を中心としたマーケット拡大を図ることも目的の一つとして挙げられます。 そんな中、タニタが行うロックフェスは、健康的なライフスタイルを提唱したり、タニタが提供する商品やサービスを紹介したりすることで、企業のイメージアップや商品の認知度向上につながると考えられます。また、ロックフェスは若者の興味を引きつけるイベントであるため、若年層を中心に顧客層を拡大することも期待できます。

タニタのロックフェス

というわけで、企業がロックバンドをPR媒体として置き始める日もそう遠くない…のかも。ロックは不良が聴くもの、という感覚は遠い過去なのかもしれません。


 

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