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  • 小越 建典

使えるビジネスモデル


KINO STUDIO

米国ロサンゼルスのKINO STUDIOは、エンタメ業界に新たなビジネスモデルを持ち込みました。「現在、映画やテレビ番組は、【作品の製作サイクル中】に、マーケティングやプロダクトマーケットフィットを一切行っていない」とは、共同創設者のダリル・ファニン氏。エンタテインメントは、チケットや配信料、広告収入で成り立ってきた産業ですが、その構造は1世紀以上も変わっていないようです。


KINO STUDIOは、映画製作者がファンと直接関わることができるコミュニティのプラットフォームを提供します。コミュニティのメンバーになると、製作現場の舞台裏を見学したり、出演者やスタッフと直接触れ合ったり、限定アイテムを購入できたりと、さまざまな特典を受けられます。作品や俳優のファンには、たまらないサービスでしょう。


そして、製作者側は作品の完成後にしか得られなかった収入を、リリース前から得られるわけです。コミュニティを通してプロモーションしたり、メンバーの口コミを促進するなど、事前のマーケティングも可能になり、従前の興行収入も補強できます。


さらに、クリエイター向けに、ハリウッド映画の制作プロセスを体験させたり、キャストやクルーと触れあう機会を提供したり、といったサービスも。こちらも新たな収益機会になるとともに、映画産業全体の厚みをつくることにもなるでしょう。


このようにプロセスを収益化する取り組みは、さまざまなビジネスでも展開できそう。みなさんも、オンラインサロンなどの仕組みを通して、検討してみてはいかがでしょうか?



 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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