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terra°ce lab

  • 藤田 陽司

🔦改めて、熱を伝える

「熱を伝える」という言葉を、cte.のブランドコンセプトに掲げて2年半が経とうとしています。この間、私たちcte.はお客さんの熱を伝えるだけでなく、関わってくれている人や組織、また、直接の関係はないがより良い日本社会のためになる新規事業の熱までをも伝えてきました。

 

それができているのは、このてらすラボを一緒に動かしてくれている小越建典さんのおかげです。少しずつですが、その輪は広がってきていることが実感できています。

 

しかし、啐啄同時ともいえるタイミングで先日、「熱を伝える」を見直す議論が立て続けに起こりました。

 

ひとつは、私が理事として所属する(一社)東京ニュービジネス協議会の「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)勉強会」です。「熱を伝える」については「伝わる」事こそが重要ではないか?1年前にジャパネットたかた創業者・高田明氏のご講演でも同じことを聞き、課題として持っていたことが顕在化しました。

 

ふたつめの議論、こちらが今回の本題です。今年の出会いとして、私の在り方に最も影響を与えたGA inc永原社長の主宰される「白熱教室」という勉強会がありまして、高校生・東大生、会社員、デザイナー、経営者など非常に多様性のあるメンバーが参加しています。そこで、議論のネタとして振り出されたのが下記の記事。

 

イチローも警鐘を鳴らした…「大人に叱ってもらえない」Z世代が直面する「やさしさという残酷」

 

少し長い記事ですので抜粋すると、

  • 10代、特に中高生の人格形成期は、厳しく指導され、多少理不尽なことも経験し心身の練磨ができ、ある意味強い耐性ができる

  • 耐性のないまま社会に出ると理不尽だと感じることが多く、結果苦労してしまう

  • 現代は、厳しい指導はともかく理不尽と受け取られる指導はパワハラと受け止められてしまうため、教える方が踏み込めない

  • 教えられる側は、自己管理を相当厳格に行わないと、耐性のないまま社会に出てしまうこととなり、本人はその時にとても苦労することとなる

ということをイチローが言っていて、記事の著者はさらに本質を突く表現をしており、「昭和のしごき」なき今、やさしい指導の名のもと10代へ「剥き出しの自己責任」だけが取り残されている、ということを言っています。

 

このことは10代の問題のみならず、ひいては人口減少による日本社会の衰退をさらに進めてしまうものとして考えざるを得ません。

 

勉強会での議論は、体罰の是非を問う流れに。ただ、仮に体罰を是としても、時代がそれを是とはしないのでそれは現実的ではないと考え、今の時代に沿った「厳しい指導」とは何か、という方向へと向かいました。やはり指導者の熱がまず大事で、言葉に魂を込め、熱を伝えること、そしてもし熱が相手に伝わっているならば、そこに信頼関係が成り立ち、心身練磨のための厳しい指導が可能なのではないか、という着地をしました。

 

熱を伝える、そしてそれが伝わることで信頼関係ができる。



熱を伝える

 

私たちが2年半取り組んできた「熱を伝える」こと、MVV勉強会での「熱は伝えたつもりだと伝わらない」ということ、そして白熱教室での「熱が伝わることで信頼関係ができる」という学び・インプットを経て、私たちのブランドコンセプトを軌道修正する必要性を感じています。

 

熱を伝え、伝わるを創る。

 

私たち自身への問いを研ぎ澄まし、また報告します。

 

 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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