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小越 建典

パートナーになれた理由


パートナーになれた理由

「この人は私の次に子どもを愛してくれる

ベビーシッターなんだ。

そう考えると、気持ちが軽くなりました」


アレグラーレ代表の飯野馨巳さんは、

苦しかった日々を克服した体験を振り返ります。


4歳の息子が幼稚園に入園した直後、飯野さんは元夫と離婚しました。保育園と違い、他にひとり親家庭がないことがこたえたのでしょう。「自分だけ家にパパがいない」と息子の精神は参ってしまいました。


笑顔を取り戻したいと、

いつでもパパに連絡できる状態を整えた飯野さん。


すると、毎日のように電話をかけ、

3人で夕食をともにする日々がはじまります。


子どものために仕方がないとはいえ、

はじめた当初、飯野さん自身は快く思っていませんでした。


今日も元夫が家に来る、とわかると、気分が悪くなるほど。


そこで編み出したのが、

「元夫=ベビーシッター」という意識です。


彼との苦い思い出を切り離すことで、

だんだんと子育てのパートナーとして

受け入れられるようになり、

息子は明るさを取り戻していきました。


「それができたのは離婚したから」


飯野さんは言い切ります。


子どもにとって離婚の時期は

よくなかったかもしれないけれど、

結婚生活を続けていたら、

もっとお互い憎み合っていたかもしれません。


自身の体験を活かして、

飯野さんはアレグラーレを創業します。


コンセプトは「円満離婚」。


子どもの笑顔を守るために、

面会や養育費の支払いを継続する

関係を保ったまま離婚ができるよう

支援するサービスです。


何がなんでも結婚生活を守ることが、

子どもの幸せではない。


けれど、子育てには父母の協力が必要。


起業にあたっては、成長した息子が、

背中を押してくれたと言います。


今では3000人以上の「円満離婚」を

サポートするまでになったアレグラーレ。


新しい親子、家庭の形を提案し続けています。


 

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