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モノの取引からヒトのシェアへ~BtoBの関係が転換している話

  • 執筆者の写真: 小越 建典
    小越 建典
  • 5月28日
  • 読了時間: 5分

更新日:5月29日



cte.が新しいビジネスモデルを模索しているらしい!

そう聞いたライターの小越が藤田社長を直撃しました。

藤田が見ているコンテンツ制作アウトソーシング界隈の業態変化は、皆さんのビジネスにも共通します、おそらく。経営者の皆さんには特に、参考になる事例かと思います。



新しいビジネスを始めるそうですね?


藤田:はい、実はもう始めています。私は30年近く出版・印刷業界に携わっていますが、昨年ごろから、大きな潮目の変化を感じています。


バブル崩壊からの30年は「失われた30年」と言われるように、日本経済停滞の時代と言われています。出版・印刷領域もDTPへの移行が進み、フィルムレスのCTP化が進んだこともあり制作効率が上がった反面、単価が下がり、納期も大幅に短縮されてしまい、携わる人々からすると負の側面が目立っていたのではないかと思います。我々の組版事業領域も例外ではありませんでした。


いきなり専門的な話から来ましたね。つまりこれまで職人が作ってきた印刷物も、デジタルによる作業効率化、簡便化、が進み便利な反面単価交渉が難しくなっていた、ということですね。


藤田:そうですね。経営者としては、効率化の果実である経費削減と、その代償として単価削減との戦いであったかと。このことは、出版社や事業会社など発注側も同じだったはずです。内部の人員を減らし外注化するのだけど、下請けや孫請けの会社の利益率は上がらない、という構造です。


そんな状況が続けば、業界全体がジリ貧になります。


藤田:そのとおりです。最近では再び外注から内製に切り替え、アルバイトや副業人材など雇用形態を多様化させて半内製する企業が増えました。

例えば印刷工程。ネット印刷が普及したことで、専門知識がなくても、安く印刷できるようになりましたよね。


クライアントサイドでも、外注していたデザインや組版の工程を内製化する動きが増えたように思います。業界全体として、内製化は悪くないことだと思っています。


仕事は減りそうですが、それでよいのですか?


藤田:はい。内製できる工程や仕事、AIでできる仕事、外注しなければできない仕事、この分類をそれぞれの会社様ごとに明確にすることが大事だと思います。

その後に、クライアントは私たちの新しいビジネスを必要だと感じていただけると思っています。何かというと、内製チームの一員として、プロ人材を派遣するというビジネスです。最初は何気ない相談から始まりました。月額固定で弊社のDTPオペレーターを使わせてほしい、というご相談です。


「クライアントが必要な時に、必要なスキルを提供する」


これがアウトソーシングの本質で、いよいよ私たちがその本質のお困りごとに答えるステージに来た、と感じました。


そうこうしているうちに、DTPオペレーターだけでなく、デザイナーや生産管理、校正者など相談が同時多発的に増えたのです。


これまでは、クライアントから依頼をいただく場合、雑誌や書籍、会社案内の制作を一冊単位で受けるのが通常でした。私たちのほうが、制作チームを組んで丸抱えするイメージです。


新たなニーズとしては、クライアントの制作チームに、弊社のスキルをプラスするイメージです。


形態としては人材派遣であったり業務委託、準委任だったりケースによってクライアントにお選びいただけます。


クライアントからすると、内製で足りないところを外部で補えるとすると安心できると同時に、自社のオリジナリティを保ちながら、高度な業務もこなせます。いいとこ取りのハイブリッド型ですね。


藤田:はい。既存の人材派遣サービスとは、似て非なる形です。フレキシブルに取引形態を選択でき、足りない部分にのみちょっとだけプラスできる。ここが、便利に感じていただけるポイントだと思っています。


大げさに言うと、業界だけでなくビジネス全体としても、「モノの取引からヒトのシェアへ」、大きな流れができつつあることを感じます。


経営者は社員のスキルを把握し、それを既存事業でなく新たな仕事に活かす視点を持たなければなりません。この視点でもって新たな仕事にフィットした社員はスキルアップし、より高い価値を社会に還元し、結果的に自社の利益や、人材確保にもつながるはずです。


─それがcte.の新規ビジネス、と考えてよろしいですか?


藤田:はい。クライアントの制作チームに足りない部分をちょっとプラスする、「ちょっとプラス」がサービス名です。そのまんまです(笑)


クリエイティブをはじめ梱包などの軽作業まで、幅広いコンテンツ制作・流通領域の人材シェアサービス。オペレーター、デザイナー、ディレクター、編集者、校正者をはじめ、印刷オペレーターや製本作業者など、あらゆる人材を提供します。対象は出版・印刷業に限りません。例えば、コンサルティング企業や保険会社にもデザイナー兼編集スキルを提供しています。


「制作物の外注」という範囲を超え、私たちのスキルをチームに【ちょっとプラス】することで、事業全体をクリエイティブに発展させる力になるはずです。興味のある方は、ぜひお問い合わせください


株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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