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写真を美しく仕上げる職人の話

  • 執筆者の写真: 小越 建典
    小越 建典
  • 5月21日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月29日



cte.でフォトクリエイティブを担当する野口が、自身のフォトレタッチ業務に導入したツールを、今回は紹介しましょう。

フォトレタッチ業務とは、クライアントから受け取った画像(主に写真)を、印刷物やWebなど媒体の環境に合わせて、仕上げ・補正・加工する仕事です。基となる撮影データを支給いただくところからがスタートなのですが、紙焼きの写真や過去の雑誌など印刷物をスキャンするケースもあるんですね。


そこで問題になるのは、印刷物のいわゆる「網点」。


写真を美しく仕上げる職人の話
網点拡大

複雑に濃淡を調整された4色の網点が人物や風景の写真などをモチーフに美しい印刷物を織りなしているのですが、一旦これら美しい印刷物をスキャンすると、この「網点」が悪目立ちをしてしまい、美しい印刷表現を台無しにしてしまいます。さらに、網点が重なり合って『モアレ』となると、実際の画像にはない模様が表出してしまい、最悪の場合は誤情報と認識されることすらあるのです。


そうならないためには、「網点の除去」が必要です。


網点の除去は、Photoshopで手作業でできるのですが、大変な時間がかかり、その手間の割に「完全な網点の除去」は難しく、何とかならないものかと野口は考えていました。


色々と調べた結果、「Sattva Descreen」という海外製のPhotoshopプラグインを発見しました。


「Sattva Descreen」は、ワンクリックで網点が除去され、モアレが低減されるという優れもの。

プロフェッショナル版で82ドル+税。


「10点の網点除去で1日つぶれてしまうことも…」と考えると、安いものと考えました。

網点除去やモアレにお困りのときは、ぜひ「Sattva Descreen」を検討してみてください。


写真を美しく仕上げる職人の話
網点除去前後 比較

写真を美しく仕上げる職人の話
プラグイン操作画面

この網点除去に代表されるように、フォトクリエイティブの仕事は、地味なわりに高いスキルを求められる仕事。


全体の明るさや色味を調整するだけでなく、人の肌を美しくしたり、料理を美味しく見せたり、物品の輝きを強調したりと、扱う被写体は実にさまざま。魅力を引き出すためには、被写体の特性はもちろん編集の意図、さらに紙質など印刷物の特性も、よく理解していなければなりません。


そして、その地味で細かい作業は、読者の印象を大きく左右します。

カメラマンからデザイナーへ、デザイナーから編集者へ。

その仕事の成果を受け取り、もっと素敵に読者へ届けられるよう「魅せる」フォトクリエイティブを施す。それがcte.野口の仕事です。


人や商品の魅力を美しく表現したい皆様、cte.野口までお気軽にご相談ください!


株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

詳しくはこちらまで。

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