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スタバに学ぶ良いパクりと悪いパクり

  • web-cte
  • 14 時間前
  • 読了時間: 4分

先日、「授業をしない塾」武田塾の創業者で、令和の虎の二代目主宰の林尚弘さんのSNS投稿が話題になりました。



パクったり、パクられたり、よくありますよね。

日本初!授業をしない塾。もたくさんパクられてきました。

武田塾が伸び始めたころ、小さな塾が似たような形式を出したり、元武田塾の講師が出したりしました。 しかし、うまくいきませんでした。


〈中略〉


後発でうまくいくケースもあるのかもしれませんが、僕はあまり知らないです。

なぜパクるところがうまくいかないのでしょうか?


僕はだいたいこれが理由かな?と思います。


後発組は「これは真似できる!自分でもできる!自分でやれば儲かる!」という想いが強いのではないでしょうか。武田塾の表面的な部分だけを見て、「自分で参考書をやらせて、その管理をすればいいだけでしょ?」と思うわけです。でも、重要な部分は、そこだけではないんです。外からじゃみえない、絶妙なバランスがとれている、ビジネスの奥行、深みみたいなのがあるのです。




組織の環境は、経営者やメンバーの資質、カルチャー、アセットや競争など、多様な要素が絡まり合ってできています。その中から、目に見える要素だけパクっても、ビジネスを再現することはできません。


個人でも同じです。他人の営業トークや作業手順をそのままパクっても、人それぞれ能力や性格、経験値が違うわけですから、単純な模倣はうまくいかないのでしょう。大谷翔平選手のバッティングフォームを、同じ筋肉を持たない私たちがそっくりマネられたとしても、メジャーリーガーにはなれません。


でも「パクる」って、ビジネスでは決して悪い意味ばかりではない、というか推奨されることもありますよね。「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」——スティーブ・ジョブズが、ピカソの言葉を引いてこう語ったのも有名な話です。


問題はただの模倣か、しっかり盗んでいるか。パクりには、悪いパクりと良いパクりがあるのです。



悪いパクりとは


林さんが言う通り、表層的に要素をパクることです。

武田塾を模倣した競合が見ていたのは、「授業をしない」「自学自習を管理する」という要素でした。でも、それだけでは機能しなかった。結果はこうなります。

パーツは揃っているのに、バランスはちぐはぐ。要素だけパクると、まずい福笑いのような状態になるのです。


ビジネスは単なる要素の集合ではなく、それらの間にある関係性や力学のバランスが重要。おそらくそれが、林さんの言う「奥行きと深み」であり、簡単にはマネできないのです。



スタバに学ぶ良いパクりと悪いパクり


良いパクリとは


では、何をパクればいいのか?

答えは構造です。「何をやっているか」ではなく、そのビジネスや仕事が機能している理由を見抜くことです。スターバックス前会長のハワード・シュルツのエピソードが参考になると思います。


1983年、シュルツはミラノ出張でバールに立ち寄り、深く感銘を受けました。感動したのはコーヒーの味だけではありません。


バリスタが見知った常連と親しげにやり取りするバールは、市民たちの朝のルーティンとコミュニティの舞台になっていました。米国にも、そうした場所が必要。シュルツは「これこそ自分たちがやるべきことだ」と直観で叫んだと言います。


街の人が自然と集まる空気感——心地よい空間の内部にある構造を、シュルツは体で感じ取りました。その構造を、彼は「サードプレイス」という概念に昇華し、スターバックスの有名なコアコンセプトが生まれました。



よいパクりはずらす


ポイントは異文化、異分野に目を向けることだと思います。


サウスウェスト航空は、航空機の地上整備を効率化し、ターンアラウンドタイムを短縮するため、インディ500のピット作業をパクったと言われます。


トヨタはスーパーマーケットが「売れた分だけ補充する」という在庫管理を、自動車工場に転用したとされます。有名なカンバン方式です。


自分の業界、文化の内側だけ見ていると、旧来の常識から、なかなか脱却できませんね。

これは組織だけの話ではありません。


個人としても、仕事の構造を見抜き、他分野の人や企業からパクって、自分の中で再構築することが大切です。そうして完成されたやり方は、営業トークにしろ、作業プロセスにしろ、もはや模倣ではなく、自分のものになっているでしょう。



試行錯誤でパクりを自分のものに


ただし、構造をうまくパクって、終わりではありません。


林氏が言うように、ビジネスには外からは見えない暗黙知があります。論理だけでは表現できない、身体知と言っても良いでしょう。


構造を仮説として自分の条件——業界、チーム、顧客、タイミング——に合わせて実際にやってみる。失敗する。修正する。その繰り返しの中で、借りてきた構造が、少しずつ身体に染み込んでいく。


ぎこちない福笑いのような顔ではなく、自分の手でバランスの取れた顔を描けるようになるのだと思います。


スタバに学ぶ良いパクりと悪いパクり



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