「それはまだ、流行っていない」のキャッチコピーが印象的な「サントリージン 翠(SUI)」。みなさんは、もう飲みましたか?
「翠(SUI)」は2020年の発売から2年、想定を上回る売上を記録し、3月に全国発売された「翠ジンソーダ缶」は、すでに年間販売予定数の65%を販売したといいます。
翠(SUI)のプロモーションは、生活者のジンに対する「認識」を変えようとする仕掛けです(パーセプション・チェンジ)。
甘くないジンのソーダ割りは、居酒屋メニューや日常の食事によく合います。ジン・トニックをはじめ「ジンはカクテルに使われるお酒」というパーセプションを変えることで、新しい市場の創造に挑戦しているのです。
背景にハイボールの成功体験があるのは、間違いないでしょう。同社が広告やPR活動を通して、「ウイスキーはバーやスナックで飲むお酒」「ウイスキーはおじさんのお酒」という認識を変えたのは、10余年前のこと。今ではハイボールは居酒屋の定番となり、女性や若者にも愛されています。
お酒のパーセプション・チェンジといえば、バカルディ ジャパンのPRも思い起こされます。
“ジントニックとカレー”は“赤ワインと肉”以上に好相性科学的に証明された理想の食べ合わせをご紹介
カレーという日常食との相性を明らかにすることで、「バーで飲むお酒」というジン・トニックのパーセプションを、「ふだんから飲めるお酒」に変えようという試みです。
専門家のお墨付きを利用したPRは、よく用いられる手法。ぜひ参考にしてください。
参考:「翠ジンソーダ缶」2022年販売計画を250万ケースに上方修正
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