世界的な魚食人口の増加で競争が激しくなるなど、漁獲量が伸び悩む日本の水産業。さかなファーム社は、陸上養殖の技術開発で産業の成長に取り組みます。
陸上養殖の課題は、「味」と「コスト」。天然物に比べて評価が低く、その割に養殖プラントなどの設備投資がかさみます。そこで、同社は育てた魚の付加価値を上げる取り組みを実施。 具体的には、生産者へ「おいしい魚をつくる」ためのコンサルティングを提供します。研究機関と養殖技術の研究開発を進め、生産管理システムを提供するなど支援。陸上養殖は環境を制御できる分、味のコントロールもしやすいといいます。
ただし、マーケットに受け入れられるおいしい魚とはどんな味か?がわからなければ、付加価値にはなりません(おいしさのゴール)。同社は一流のシェフに協力を仰ぎ、陸上養殖魚を試食してもらい、フィードバックを得て飼育法を改良するスキームを構築しました。ある鱒のケースでは、シェフの意見を元に改良し、1年で「こんなおいしい鱒は食べたことがない」との評価を得たといいます。
さらに、おいしく育った魚を「CRAFT FISH」としてブランディングし、消費者に届けます。R&Dから生産支援、マーケティングまでを一貫する秀逸なモデル。魚に厳しい日本の消費者に受け入れられた技術を、世界展開するのがビジョンです。 ●陸上養殖のブランド魚が続々登場!日本の漁業を変える「さかなファーム」の戦略 https://dime.jp/genre/1514176/
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