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  • 小越 建典

破壊と民主化


3Dスニーカー

ドイツのZellerfeld社は、最新の3Dプリントテクノロジーによる「循環型のスニーカー」を製造しています。 顧客が足のサイズや形状をオンラインで提供すると、それを元に3Dプリンターでカスタムフィットのスニーカーに仕立てます。β版で公開された同社アプリでは、スマホから足をスキャンし、データを送信できる仕組みを用意しています。 素材は、熱すると柔らかくなり、冷めると固まるウレタン樹脂。縫い目や接着剤による接合がなく、高いフィット感が得られます。洗濯機で洗うことができ、速乾性、防臭性も備えているといいます。 従来からシューズの3Dプリントでつくられることはありましたが、ソールなど一部に限られていたため、基本的な靴作りのプロセスは必要でした。いっぽう、同社はすべての工程を3Dプリントで完結させているため、従来は海外に置かれていた製造工場や労働者は必要なく、不当な労働の搾取も長距離輸送もありません。 完全受注生産の体制や、古くなった靴をリサイクルする仕組みの構築も可能。テクノロジーで生産プロセスそのものを変え、人権擁護や余剰生産物、廃棄物のカットなど、多くを実現しました。 さらに、プラットフォームを開放し、誰もが靴のデザインをアップして、制作・販売するようなビジネスモデルも可能です。海外メディアは、同社や競合はナイキやアディダスなどシューズメーカーではなく、「むしろ、テスラやスペースXといったベンチャーとの比較が適当だ(同社CEOのコーネリアス・シュミット氏)」と紹介しています。 自動車産業に新風を吹き込んだテスラ、小売業の環境を激変させたAmazonのように、従来の産業を破壊してしまうような可能性を、同社が秘めていると見られます。オープンなプラットフォームでプロダクトの生産を民主化するアイデアは、スニーカーの領域にとどまらず、社会に大きなインパクトをもたらすかもしれません。 https://www.zellerfeld.com/ https://www.esquire.com/jp/fashion/fashion-news/a40840424/zellerfeld-sneaker-beta-testing/

 

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