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  • 小越 建典

生成AIの未来?


Character AI

Character.AIは、世界中で話題となっている生成AIの一つです。特徴は、AIがさまざまなキャラクターになりきって、チャットに応答すること。提供するCharacter.AI社は、3月には巨額の資金調達を行い、時価総額が10億ドルに達してユニコーンに仲間入りしました。 無料で利用できるCharacter.AIのWebサイトでは、イーロン・マスクやエリザベス女王、アリアナ・グランデ、アインシュタインにシェイクスピア、さらにマリオ、孫悟空など多彩なキャラクターが公開されています。試しに、イーロン・マスクに「いつ火星に行くのか」と質問すると、「2040年頃ですか、もしかは2050年を目途に、有人火星探査機を発射します。」と、ややぎこちない日本語で回答が得られました。 キャラクターは、ユーザー自身がサイト上で作成したり、トレーニングすることが可能です。さまざまなパーソナリティーを帯びたチャットボットが、うまれていく仕組みです。 ところで、みなさんはChatGPTを、もうご利用でしょうか? 文章作成能力に優れ、たとえばテープ起こしの原稿の要約を依頼すると、要点を見極め、場合により補足する文言を足してくれるなど、非常にわかりやすい文章を生成してくれます。人によってはライターより、優れた能力を持っていると思うかもしれません。 いっぽう、重要な内容に絞り込んで強弱を付けたり、要素の順番を入れ替えるなどして、ストーリーを作ることは難しいようです。意図を持ったメッセージを作り上げるのは、まだまだ人間の仕事ということでしょう。 しかし、AIにパーソナリティを持たせるような取り組みが、もっと進んだらどうでしょう。同じ情報を元に、さまざまなAIが「そのキャラクターが考えそうな」ストーリーを描くことが可能になるかもしれません。 現状の生成AI技術の延長線上で、それが可能かはまだわかりませんが、キャラクター性を持ったAIと、人間のライターが競合する時代が訪れるかもしれません。Character.AIは、そんな未来を予感させるサービスです。 サービスサイト(β版) https://beta.character.ai/

 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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