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小越 建典

「ありそうでなかった」が成功の秘訣


ベジ郎

食べざかりの読者の皆さん、渋谷や池袋の「ベジ郎」は、もう行きましたか? メニューは肉野菜炒め1本といういさぎよさ。「ベ【ジ郎】」のネーミングと黄色い看板からもわかるとおり、熱烈なファンの多い某ラーメン店にインスパイアされています。 「背脂たっぷり、ニンニクの効いたあのマシマシ野菜が、肉野菜炒めになったら確かに美味しそう! 」 と、いちど味わった方には想像がつきますよね。 肝心なのは、この「想像できる」、言い換えれば「説明がいらない」ということ。 どんなに美味しいもの、素晴らしいサービスでも、まったく新しいものを、はじめから受け入れてもらうことはできません。斬新な商品ほど理解、納得の壁が高く、「説明コスト」がリスクになります。 運営するフードサプライは野菜の卸売会社で、竹川社長はコロナ禍で「ドライブイン八百屋」を話題にするなどヒットメーカー。ベジ郎は2021年に渋谷でオープンして話題となり、今月九州に初出店するなど、着実に展開を広げています。 いわく、「ありそうでなかった」が野菜炒め業態に進出した理由だとか。「ありそうでないことは浸透しやすい、なさそうであることは浸透しにくい」という竹川社長の言葉は、すべてのビジネスに通じる金言ではないでしょうか。 ガッツリ飯の『肉野菜炒め ベジ郎』が九州初出店!5月24日(水) 鹿児島中央店がオープン https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000055809.html

 

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