top of page

terra°ce lab

  • 小越 建典

ライバル会社の売上、どうなる?


経済を予測するAI

文章や画像を自動でつくる生成AIが世を騒がせていますが、最先端は次のステージへ進んでいるのかもしれません。 ゼノデータ社は、国産の生成AI「SPEKTLAM(スペクトラム)」を発表しました。経済分野に特化して、多様な文書を自動で、大量に生成するAIです。 問題は文書の情報を、ユーザーに聞いたり、ネットから拾って編集するのではなく、「経済の未来を予測」している点。 「A社の次期の営業利益は23.4%上昇する」 「天然ガスの国際価格は3カ月後に13.4%下落する」 「電子部品Bの販売台数は1年後に最大9.3%下がる」 といった数字まで、AIが予見して文書生成するのです。 なぜ、そんなことが可能なのか? 生成AIの仕組みにヒントがあります。 話題のChatGPTと同様に、このSPEKTLAMも人間の自然なことばを学習して体系化し、経済予測及びその解釈を行う目的に特化し訓練された言語モデルです。 SPEKTLAMは、過去10年間分、2000万本もの日本語の経済ニュースの記事を学習しています。そこに書かれているのは、GDPや企業の決算など数値的な情報だけでなく、紛争や気候変動、国際的なイベントなど、テキストでしか表せない情報も含まれます。 SPEKTLAMは、テキスト情報から経済の複雑な因果関係を解析し、未来を予測しているのです。しかも、会社の営業利益や資源価格の変動を、小数点以下まで数値の予測に変換しているのが驚きです。 SPEKTLAMは、同社の経済予測サービスxenoBrain(ゼノブレイン)で活用されています。気になるのは予測の精度ですが、同社によれば短期、長期の的中率を一概に言うことは難しく、「企業のアナリストが続々と導入する性能」とのこと。 生成を超えた「予測AI」。その実力評価は今後のビジネスで判断するとして、いちど一般向けの予測レポートがDLできる、以下のWebサイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。 株式会社 xenodata lab. | テクノロジーの可能性を追求し経済予測で世界を変える https://www.xenodata-lab.com/ 経済予測AIのゼノデータ、経済分野に特化した文章生成AI『SPECKTLAM』を発表、野村證券の投資情報サービスへ適用予定 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000021200.html

 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

詳しくはこちらまで。

最新記事

bottom of page