世界第2位のアパレルメーカー「ルルレモン」が、アディダスやプーマを抑えて急成長した理由をご存知ですか? 大きな要因が「コミュニティ・リテール」のマーケティングだと言われています。 ルルレモンは1998年にカナダで創業したヨガウェアメーカーで、今ではランニングやゴルフウェア、トレーニングウェア等もの取りそろえるアパレルブランドです。日本にも出店しているので、東京や大阪にお住まいの方は、見かけたことがあるでしょう。 昨今では街中でも、休日にジムへ出かけるような、スポーティでエフォートレスなスタイルを多く見かけます。 「アスレチック」と「レジャー」を融合した「アスレジャー」と言われますが、これはルルレモンが火付け役だとされます。 その原動力のひとつが、「コミュニティ・リテール」です。ルルレモンの多くの店舗では、無料で参加できるヨガやエクササイズのクラスが開催されています。同社は地元のヨガインストラクターやトレーナーを、世界中でアンバサダーとして起用しています。モデルやタレントなどと違い、ユーザーが直接触れ合うことのできるブランドアイコンになっているわけです。 同社は、ユーザーとともに汗を流す「体験型のブランド」を標榜しています。コミュニティでアンバサダーとユーザーがつながり、成長する「コト」の提供こそが、広告宣伝やショップでモノを売る以上のマーケティングになっているのです。 ルルレモンには、知らない人が見れば「このレギンスがそんなに高いの???」と思ってしまうような、商品が少なくありません。それでも"信者”に売れるのは、高くても、シンプルなデザインでも、「ルルレモンっぽい」ことが重要なのでしょう。ブランドが体現するカルチャーの共有、コミュニティへの帰属意識の印であり、ちょっとした優越感にもつながります。 ルルレモンが名だたる老舗を脅かすほど成長したのは、「コミュニティ」をテコに、従来のスポーツウェア以外の領域で戦ったから。みなさんのビジネスに、応用できるエッセンスはないでしょうか? ルルレモン https://www.lululemon.co.jp/ja-jp/home 参考 https://forbesjapan.com/articles/detail/34520 https://dime.jp/genre/677681/2/
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