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  • 小越 建典

三位一体


聞こえの課題を解決

Olive Unionはハードウェアとサービスで「聞こえ」の問題を解決するスタートアップです。 聞こえの異変は気づきづらいし、気づいても実際の対策には抵抗があります。難聴者の補聴器の所有率は15%(日本)。メガネはふつうなのに、補聴器をつけることには、自他ともに偏見があるようです。 そこで、同社はワイヤレスイヤホン型の「らしくない」集音器を開発。付けていて違和感がなく、雑音と相手の声を棲み分けるなどの高性能も。テクノロジーとデザインで「スマート集音器」という新カテゴリをつくったのがポイントのひとつです。 ただ、それをコンシューマー向けにアピールして、解決するほど問題は甘くないのでしょう。 同社は企業向けに、セミナーを開催したり、スマート集音器を無料で貸し出すなど、福利厚生サービスを提供。従業員の健康サポートを通して、企業と一緒に、聞こえの社会問題を広く啓蒙していくというモデルです。 補聴器市場は、本来必要な人数に対して、圧倒的に小さい特殊な市場。「新カテゴリ」の商品と「企業向けマーケティング」のかけ合わせで、攻略しようというわけです。 技術×デザインで新たな商品ができないか、接点がない顧客に企業を通してメッセージが届けられないか、など皆さんのビジネスのヒントにもなりそうです。

 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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