近年、オンラインギフト市場が着実に成長しています。相手の住所を知らなくても贈ることができる、梱包や発送の手間がかからない、などの気軽さ、手軽さがメリットです。 そのなかで、新しいギフトの体験を提供しているのが、2023年にローンチした「GIFTFUL」。最大の特徴は、受け手がギフトを選び直せることです。ギフトを贈ってもらったけれど、好みや必要性に合わず、いまイチうれしくない…といった経験は、みなさんもあるでしょう。GIFTFULなら、本当に欲しいものが手に入ります。 贈り手としても、好みをよく知らない相手のギフトを選ぶのは難しい。無難なものにするか、はじめから相手が自由に選べるカタログギフトを贈る手もありますが、それでは少々味気ない。どんなものが喜ばれるか、相手を思うのがギフトの温かみであり、醍醐味です。 気持ちの交流を残しながらも、確実に喜ばれる物を贈ることができるーーGIFTFULの提供価値です。 同社によれば、受け手の約40%がギフトを選び直すとか。ほとんどが選び直すなら従来のカタログギフトで良いことになるし、誰も選び直さないならそもそものコンセプトが必要ないことになります。過半数をやや超える人が、選んでもらったギフトをそのまま受け取るというのは、ほどのよいところではないでしょうか。 GIFTFULのビジネスのキモは、どこにあるでしょうか? 私はギフトのあり方、「欲しいもののデータ化」だと考えます。 ギフトを選択する権利は、基本的に贈り手にありましたが、受け手に移譲してしまった。そのことで、GIFTFULのプラットフォームには、実はギフトで何が欲しいのか、というデータが溜まっていきます。 それは、ギフトの可能性そのものを広げるかもしれません。例えば、贈り手の発想では、「せっかくだから、良いもの(高いもの)を贈りたい」という気持ちがあるでしょう。しかし、受け手は日用品をたくさんもらったほうが、うれしいかもしれません。 プラットフォーム側は、ギフトでは今まで取り扱いのなかった商品を揃えるなど、贈り手と受け手のギャップを埋めることができます。しかも、贈りたいものを選ぶというギフトの楽しさ、カルチャーは残したまま。 繊細なポイントを突いた、奥の深いビジネスですね。 https://giftful.jp/
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