次世代交通システム「Zippar」を開発するジップ・インフラストラクチャー社。ビジョンは、「渋滞のない、どこでも駅徒歩5分圏内となる世界」を創ることです。 Zipparはひと言で言えば自走式のロープウェイ。圧倒的に安く、速く建設できるのが強みです。道路上のスペースを使った都市交通と言えばモノレールが代表格ですが、同社によれば、その5分の1程度のコスト、1kmあたり15億円、最短1年での建設が可能だと言います。もちろん、鉄道のような用地買収のコストもかかりません。 それぞれのゴンドラが電動の駆動部を持ち、2本のロープを車輪が挟み込んで自走する仕組み。ゴンドラがロープに固定された通常のロープウェイと異なり、カーブや分岐をつくれるのが大きな特徴。ビルの間を縫うような、複雑なコースの設定もできそうです。 また、自動運転により、ペースや車両数の増減もフレキシブル。将来的には12秒に1台ペースでの輸送を見据えます。 2025年の大阪・関西万博で「空飛ぶクルマ」の商用飛行が予定されているように、これまでデッドスペースだった「空」を活用した都市交通は、注目が高まる分野。代表の須知高匡氏が「駅から離れた土地やマンションの価値向上に寄与する」と言うとおり、コンパクトな事業として成立させられる点が強みになりそうです。 https://zip-infra.co.jp/index.html
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