沖縄のスタートアップEF Polymer社が、世界から熱い視線を浴びています。同社が開発、販売する「EFポリマー」は、農作物のヘタや皮などの残渣を原料にした吸水ポリマー。1gで50gの水を吸収するという優れもので、主に水不足に苦しむ地域の農業利用が見込まれています。 同社によれば、人類が利用可能な淡水のうち、70%が農業に利用されています。それほど重要な水が、気候変動やその結果起こる干ばつなどで不足すると、農作物は大ダメージを受けます。世界では、人口の45%が、干ばつの影響を受けているそうです。 土の吸水性を上げれば、少ない水を効率よく利用できます。短期的な解決策としての保水剤や保湿剤は、これまでもつくられてきましたが、土壌や地下水を汚染してしまうという問題がありました。 その点、「EFポリマー」は農産物からできた完全有機の素材。6カ月の間、吸水と放出を繰り返したあと、1年で完全に土に還る生分解性で、環境に負荷を与えません。また、土が保水するということは、水に溶けた肥料も効率よく使えるということ。「EFポリマー」を土に混ぜることで、水は最大40%減、肥料は最大20%減、収量は最大15%増えると言います。 経済と環境の両面で、中長期的にサステナブルな水問題の解決を支援するプロダクト。気候変動や貧困など、問題が指摘されることの多い現代ですが、同社のような志と力を持った企業の存在を知ると、前向きな気持ちになりますね。 https://ja.efpolymer.com/
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