「視覚障害者の数は2050年までに3倍に増える」という研究があります。高齢化が進む中、家族や友人、もちろん自分も含めて、当事者になる可能性は高まります。誰にとっても他人事ではない問題です。 それだけに、視覚障害者が社会で生きる上での画期的なソリューションが、数々提案されています。中でも、驚きのプロダクトを開発しているのが、米国とメキシコに拠点を持つストラップテック社です。 同社のウェアラブルケーン(杖)「Ara」 は、自動運転と同じように、センサーを活用して視覚障害者を助けます。 超音波センサーに加え、レーザー光を使って対象物までの距離、位置や形状まで検知できるLiDAR センサーなど、合計8つのセンサーを搭載。デバイスを胸に装着すると、最大 2.5 メートル の範囲と 160 度の視野で、接近する障害物を検出、振動で知らせてくれます。 振動にはパターンがあり、物体の高さ、階段の上下、穴など、障害物の種類をきめ細かく ユーザーに伝えます。特に白杖や盲導犬では防ぎにくい、腰から上の事故は80%も低減するそうです。 将来的には、まさに自動運転の仕組みを応用して、ユーザーがまっすぐ歩けるよう支援すると言います。視覚障害を持つ人が、胸の小さなデバイスのほか制限なく、目的地へ安全かつスムーズに移動できる社会が、目の前に迫っています。 https://www.strap.tech/
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