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小越 建典

その手があったか!のマッチング


建築マッチング

青山芸術は、特許取得済みの画期的なビジネスモデルを、建築業界で実現したスタートアップ。メルカリ会長の小泉文明氏らから、総額1.2億円の資金調達を果たすなど、いま注目を集めています。 「といっても、建築は関係ないよ」と思ったあなた! あらゆる業界に共通する、とても重要なヒントが隠れている話なので、ぜひ最後までお読みください。 同社のアーキタッグは、設計士、設計事務所同士がタッグを組むための建築プラットフォームです。5000 名以上の設計士が登録しており、案件や作業ごとに設計のサポートを依頼したり、スポットで作業を請けることができます。 さまざまな業界で、顧客と事業者をマッチングする仕組みは一般的になりましたが、「同業者同士のプラットフォーム」は、中々ないと思いませんか? 本来は競合する関係で、利害が対立することもありますから、都合よくタッグを組む発想は生まれにくいのかもしれません。 同社は、そんな古い常識を軽やかに越えているように見えます。 背景にあるのは、建築業界の「人手不足」や「忙しさの波」の問題。同社は、次のようにコメントしています。 "建築設計業界では一案件の完了までの期間が長期に亘り、その期間は業務負荷が集中しますが、忙しさに波があるため人手の柔軟な確保や経営の安定化が難しいという課題があります。アーキタッグは、繁閑の波がある特性を活かして設計事務所や建築企業の忙しさを共有することを目的としている、建築設計業界に特化した特許出願済みの新しい仕組みです。" 人口減少の真っ只中にある日本で、人手不足は建築業界に限ったことではありません。繁忙期に人が足りないけれど、閑散期には手が余ってしまう、という経営課題も、さまざまな業界に共通するでしょう。 利害や慣習にもよるので一概には言えませんが、限られたリソースを共有して、全体で成長していくアイデアは、多くの産業で有効なアイデアになるのではないでしょうか。 アーキタッグ https://architag.jp/ 青山芸術、設計事務所のマッチングプラットフォーム「アーキタッグ」の拡大に向け総額1.2億円の資金調達を実施 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000090565.html

 

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