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terra°ce lab

  • 小越 建典

メガヒットの裏側


chocoZAP

昨年9月にスタートし、1年足らずで業界日本一の会員数に育った驚愕の最新ビジネス。

RIZAPの新業態「chocoZAP」です(会員数80万人以上と国内フィットネスジム会員数日本一(8月15日時点、同社調べ))。

全国40都道府県に展開し、9月末時点で店舗数は1000店舗超え。月額2,980円で24時間365日、いつどこでも利用できるというモデルです。

使いやすい筋トレマシンと、ランニングやサイクリングの有酸素運動マシンが使い放題。店舗により、ゴルフ練習やセルフエステ、セルフネイルや歯のホワイトニングまで、多様なサービスを提供しています。

しかし、24時間営業のフィットネスジムは、「エニタイムフィットネス」「JOYFIT24」など、先行サービスですでに激戦状態。「chocoZAP」には一見目新しさはなく、低料金と利便性を武器に、レッドオーシャンに飛び込むのか、と思いきや…

「chocoZAP」は、単なる後発のチャレンジャーなどでは、まったくありませんでした。彼らが行ったのは、「新カテゴリの創出」です。

コンセプトは「コンビニジム」。広告やWebサイトでは、普段着やスーツのまま、スキマ時間にも運動できる手軽さを訴求していますが、そんなふうに「ちょこっと」運動できる場は、今まであったでしょうか?

ターゲットは運動の初心者。もっと言えば、運動を「しなければいけない」とわかっているけど、「できていない」層です。ほとんどの人が、そうなのではないでしょうか。

従来のセルフジムは、運動が「好き」、または「しなければならず」「やっている」人たちが顧客ですから、似ているようで実はまったく被りません。

それにしても、凄い市場をつくったものです。日本人の大半がターゲットに含まれて、提供するプレイヤーが他に誰もいない。しかも、何か革新的な技術やアイデアがあるわけでなく、既存のサービスを組み合わせて業態を工夫しただけ。

私たちの見えている世界のすぐ隣にこそ、大きな可能性が隠れている!

そう教えられるビジネスです。

 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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