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フィールドワークをやって、習慣化アプリを企画してみた

  • 執筆者の写真: 小越 建典
    小越 建典
  • 9月10日
  • 読了時間: 4分
フィールドワーク

フィールドワークはお好きですか? 


…そう、社会学や人類学の教授、その学生たちが行う実地調査の手法です。


教室や研究室を飛び出し、フィールド(街や自然)で調査をしたり、話を聞いたりし、自ら体験して学ぶことができます。人類学者が異文化の民族を訪れ、ともに暮らして調査するような実践の手法として知られています。


人類学者が行うレベルではなくとも、私はライトなフィールドワーク『的』な取り組みが、もっと増えてよいと思っています。歴史の疑問を解消するために知らない場所へ出かけて解決する、解決できなくても新しい発見をできたりして、楽しく充実した時間になります。ちょっとした小さなテーマさえ持ち合わせていれば、普段の散歩が立派なフィールドワークになります。


私の場合、日頃の仕事で行う「企画」を目的に据えてフィールドワークをやっています。フィールドワークに企画を掛け合わせることで従来の発想法ではできない、新しいプロダクトやサービスを構想できます。


今日はその直近の事例を皆さんに公開します。



戦国山城をフィールドに


フィールドワーク

私はいわゆる「戦国山城」が好きで、よく『山城歩き』をしているんですね。


ちなみに、一般的に有名なお城と山城は、名称こそ似ていますが、目的や形状は非なるものなのです。立派な天守や石垣がある城は、安土桃山時代以降の話。織田信長が近代の城をある意味イノベーションしたわけで、それ以前の戦国時代は、山岳の地形をうまく使い要塞化した「山城」が主流でした。私が好きなのはあくまで「山城」なのです。


山城の面白いところは「縄張り」と呼ばれるデザインです。


技術も資源も限られていた戦国時代の大名や国衆は、土を掘り、山を切り開いて、複雑な防御システムを作り上げています。


例えば「堀切」という構造。尾根をV字に切って、普段は木の橋をかけて通れるようにしておく。でも戦争になったら橋を落として、敵の侵入を完全にシャットアウトします。


「切岸」は斜面を大規模に削って数十メートルの垂直な壁を作るもので、見ただけで「これは登れない」と思ってしまいます。


山城を歩いていると、そこで繰り広げられた人間ドラマも感じられます。誰がここで戦ったのか、どんな思いで最期を迎えたのか。2時間歩くだけで、まるで映画を一本見たような充実感があり、そんな山城をしっかりとフィールドワークすることで、企画に結び付くのです。


先日フィールドワークした静岡の山城・高天神城にて考えた企画を皆さんにシェアします。



現代人も毎日が戦い


戦国時代の人の知恵を体感して気づいたのは、現代の私たちにも山城同様に巧妙な「防御システム」が必要だということです。仕事の課題、面倒な人間関係、そして何より自分自身との戦いで本来必要な防御。これを忘れてはならない、と。


ダイエット中なのについお菓子に手が伸びてしまう、勉強しようと思ったのについサボってしまう、運動を続けたいのに面倒になってやめてしまう。こうした「誘惑」や「怠け心」を敵とみなし、それから身を守るシステムが必要なんじゃないでしょうか、と。



企画:戦国風タワーディフェンス習慣化アプリ


フィールドワーク

そこで、私が企画するのが、戦国山城の防御システムをモチーフにした「タワーディフェンス型の習慣化アプリ」です。


仕組みはこうです。


ユーザーがダイエットや学習、運動などの習慣を設定して、良い行動を取るたびに、画面上でタワーディフェンス風のゲームが展開されます。


例えば、ダイエット中の人が夜のスイーツを我慢したとします。


すると画面では「甘い誘惑軍団」があなたの城に攻めてきますが、堀切や切岸といった防御設備が見事に撃退してくれる。


派手なエフェクトとともにポイントがもらえて、城や軍団がレベルアップしていく仕組み。


これなら、自分の中の「敵」を撃退することや、城を大きくしていくことが、気持ちよくなり、結果的にダイエットや学習などの習慣化を後押しできる、という構想です。


大切なのは、習慣を続けることの達成感を、視覚的にも感覚的にも盛り上げることです。



フィールドワークは新しいアイデアの源


戦国山城と習慣化アプリは、一見関係のないことですが、それが良いのです。フィールドワークを企画発想のために用いると、従来の発想ではうまれてこない新しいアイデアを生み出すきっかけを作ってくれます。


皆さんも身近なフィールドで、何か面白い発見をしてみませんか。きっと思いがけないビジネスのヒントが見つかるはずです。


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